これはこれは、お気遣い感謝致します〇〇さん。

ラムダは私の手からコップを受け取った。



ふっふっふっ…計画通り。
今日こそ、その何処から食物を摂取しているのかよく分からん仕組みを暴いてやる!
さぁ、ラムダ…その口?で飲めるのか!?


と子供みたいにワクワクして見守っていると、ラムダは突然スーツを脱ぎだした。



…………え?
…スーツ、を………え?




私があっけらかんとしている間にもジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイをどんどん解いていく。
あ、首元の筋がせくしー…

ベルトも……って、ちょ、ちょっと待って待って!あの、私目ぇ!目ぇ、塞いでないから!!
私は慌てて閉じられた瞼を覆い隠した…


バッシャン…!


え?!え……なんの音?!
驚いて視線を向けると、白シャツの上から先程渡した冷水を被るラムダが。

それはそれで何やってんの?!


冷却です

冷却?

熱による故障を防ぐ為に行うものですね。滅多にありませんが…あまりにも加熱負荷が大きいと、ヒトで言う熱中症になります。
個体の造りにもよりますが、緊急時にはこのように冷たい水をぶっかける事も非常に有効です。

嘘でしょ……
この夏場にそんなスーツでさぞお暑いでしょう、さあ、冷えた冷水を…。