ふふ、そうですか〜?
そうですね、そう言ってくださると嬉しいですね。
やっぱりずーっと黙ってるのは辛いものがありますから。
勿論、沈黙の時間だって大事だと思いますよ?辛いことがあった時とか、プレッシャーに耐えられない時とか……一人で落ち着いて、考えごとをする時間が欲しいと思うことはあるんです。
それはきっとみんな同じですよね。
それが長過ぎると、思考が雁字搦めになったり気分が沈んじゃったりするので、そんな時は誰かに一声掛けて貰えれば良いのでしょうけど……。
って、そんな話でしたっけ?
そうそう、しゃべってても可愛いって話でしたよね。えへへ。
私、喋るときって予め頭の中でどういう順序で、とかどういう言い回しで、とか……どう喋るかを考えてから発するんです。
でも、皮算用と言いますか机上の空論と言いますか……、実際は想定通りに行かないんですよね。
出だしで噛んでしまったり、落ちが大事な話で先に落ちを話してしまったり。
現実は想定を超えてくるっていうのは、何事もそうなんですよね。
入念に準備したつもりだったけれど、それでも足りなかった。
でもだからと言って、準備しない訳にはいかない……辛いところですね。
人生ってなかなか大変です。
でも、大変なことのほうがゆくゆくは思い出になっていったりするんですよね。
だから、私は今も生徒会長を頑張るんです。
実は、私って小中では生徒会とか全くやってこなかったんですよ。
図書委員くらいならやりましたけど。
あれ、図書委員でしたっけ?美化委員だったかも。
腹パンで黙らせるちょっと何言ってるか分からないおだまり!(ビンタ)それでですね、小学生の頃は係っていうのがあったんですよ。各教科に三人ずつ配置されてたと思うのですが。
私は国語が好きだったので国語係になりたかったんですが、結構人気で……4人立候補がいたんですね。
結局ジャンケンで決めることになって、私も無事選出されたのですが……。負けてしまった子が、泣き出してしまいまして。
どうしても、国語係が良かったと。
それでまあ……「他の係でもいい人、いない?」となるわけですよね。先生が一人ずつに聞いていって……私も聞かれて。
「聖戸開地さん、譲ってあげること出来ない?」と。
まあそう言われたら、まあ……残念ではありますけど、泣くほどの思い入れはないかなぁって、なりまして。
私が少し残念な思いをして、代わりにあの子がたくさん幸せになれるならそれは良い事ですよね、って思ったんです。
実際、その子も後でたくさんお礼を言ってくれて。
あの時に自分を曲げて人のために行動する喜びを知ったのかもしれません。
とはいえ。なんでもかんでもそうではいけないなぁ……とも、最近思うようになってきたんですよ。
「ふふ」まで読んだ「最近思うようになってきたんですよ。」まで読んだ他者の幸せはもちろん大事です。けれど、そちらばかりを見ていると、ないがしろにしてしまいそうになるものがあります。
それは、自分自身です。
奉仕精神なら良いものの、「嫌われたくない」なんて一心で他人に尽くしてばかりの人生になってしまっては本末転倒だと思うんです。
私は……まだ、そこまでは行ってませんけれど。
やはり、まず大事にすべきは自分自身だとも思うんです。
自分を愛して、自分の心に余裕が出来たら、他者に手を差し伸べる。
それが理想なのかもしれません。