(そう答えて以降、わたるは"俺"というようになり、わたるがすきだった可愛いものも、興味をなくしているように振る舞うようになった)
(わたると一緒にいるようになってから変わったことといえば、四六時中ずっとくっつくようになったことだ。テレビをみる時も、お風呂も寝るときも。そのせいか、わたるの情緒も以前より落ち着くようになった)
(変わったことは、もうひとつある。"男"の部分を出すようになったことだ。いままでわかることはあったものの、本人はバレないように、申し訳なさそうに隠していた。いまや、惜しげもなく押し付け、こちらの許可を得てから行為に至っている)
(今日も、わたるの体温を感じながら穏やかな朝を迎えた。)
おはよう。そろそろ出ようかな。
土曜日、いつか休めるようになるといいんだけど。
でも、もうそんなこと気にならないくらい、家に帰ってくるのが楽しみ。
君とずっと一緒にいられるんだから。
来週の日曜日、緊張するけど楽しみだなぁ。
君の親ってどんな人なんだろう。
娘はやらん!とか、言われるのかな、はは。
まあ、そんなこと言われても絶対身は引かないけど。
その次は、俺の親にも会ってくれる?
お母さんはちょっと厳しいけど、常識があればなにも言わない人だから大丈夫。お父さんも優しいよ。
...その次は両家顔合わせして、結納、結婚式、だね。
なんで、俺は自分で自分を生きづらくしていたんだろう。
はやくこう生きればよかったなぁ。
これが自然で、ちゃんとした生き方なんだ。
これが本当の幸せの形だよね。
あの時、俺の道を正してくれてありがとう。
俺、絶対君を幸せにする。
君との子も、絶対絶対。
愛してるよ。
(なぜだか、彼をみていると失恋したような気持ちになる。)
(あの時の判断は本当に正しかったのか、ずっと後悔しつづけるだろう)
男のわたる