(すぐ横に座られる すごく距離が近い)
ねえ、ずっとここにいて。
私がずっと養うから。
不便な思いは絶対させない。
その代わり、ずっとずっと、私だけをみてほしい、私を君の一番にしてほしい。
もう嫌だよ、君が誰かと一緒にいるの考えて病んだりするの。
(真剣な眼差しでじっとこちらを見つめている)
嫌、かな?
私のこと嫌い?
嫌い、なら私の家なんて来ないよね。
(少し距離をとろうとするも、ガッと手首を掴まれる。振りほどけない。白く丁寧にケアされているが、血管が浮きゴツゴツした手。心は女性だが体は成人男性だと再認識させられる)
なんで距離とったの、今。
私が嫌い?気持ち悪い?
そうだね、そんなこと一番自分がわかってる。
友人だけじゃない、恋人としても、全部で君の一番になりたい。
だから、手術しなかったんだよ。
昔に比べて、私みたいな人への風当たりはやさしくなった。
でも、世間の目はまだ厳しい。
念願の女の子になれたって、君は友人としてしか手に入らない、いつか君と結婚する男性が現れてしまう。
そんな状況になったら、私、きっと、耐えられない。
この体だったら、君と結婚できる。
君との最愛の子だって、つくれるでしょう?
(そう言う目でみていたのかと、ショックをうけたことを伝える)
...ごめん
すきだよ。
誰にも渡したくない。
(逃がさないと言わんばかりに強引に両肩を掴まれる)
(ゆっくりと顔を上げ、じっと見つめられる。黒い。限りなく黒い目と目が合う)
ねえ、私は君の全部がすき。
君は、私の何をみて友達になってくれたの?
男の俺か、女の私、どっちがすき?
君が手に入るのなら、私、合わせるよ。
(拒否権はないみたいだ)
男のわたるどっちもすき女のわたる