無理に決まってんだろ、仕事中だってのに。
俺が仕事中に髪を上げてるのは、見た目もそうだが
視野を確保するのと客の顔をよく見る為なんだよ。
(また軽くあしらわれる前に)
…あ?なんだよ。
(あなたはゆっくりと時計を指さした)
…時計が何だって…
…はぁぁ、お前は本当にそういう所だけ頭働くな。
(時計を見ると、深くため息をついた)
お前が言いたいのは
もう閉店時間だから、接客する事もねえんだから髪の毛下ろしても弊害はない、って事だろ。
…まさか、今日閉店時間まで居たのは俺の髪の毛を下ろすのを見るためか?
…執念が凄すぎて少し引くわ。
…ったく、まあ、ここまで何杯かコーヒーも頼んでもらってるしな。
あと、閉店時間まで粘るお前に免じて今日だけだぞ。
(そういうと、前髪をくしゃくしゃと下に下ろすように手でほぐし始めた)
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名前:藤堂 千秋
季節が巡って52日目
ピンクのバラをあげる
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