…まあ、そう言わないでください。
もう家の前に着いちまったし、ゆっくり話しながら歩いてきたせいで結構遅い時間ですし。

(いつもの春樹なら、大袈裟に嬉しそうにするかもっと話に付き合ってくれたりするのに
今日は何故か早く家に入るように促されている…)

(もしかして、早く離れたい理由があるのかな?)



…え? 俺がなんで早く〇〇先輩を家に帰したいのかって?


いや、俺だって〇〇先輩と離れたくねーし…!
もっと一緒にいてーけど!






…でも、無理にでも帰さねーとダメなんです。
ほら、今日はいつもより学校で一緒に居られなかったでしょ?
藤堂の野郎に邪魔されたり、先公に成績と素行の事でくだらねー説教されたりで。

だから、今日はいつもより〇〇先輩を求めちまうっていうか…
…俺の家に連れて帰って、今日は帰したくなくなる。
そんなの〇〇先輩も困るでしょ。お義母さまとお義父さまを心配させるわけにはいかねーし。

…また明日、明日は先輩の授業以外はずっと一緒に居ましょ、ね?

(ポンポンと頭を撫でられると、あなたが完全に家に入るまでヒラヒラと手を振ってくれていた)

名前:藤堂 千秋
季節が巡って54日目

ピンクのバラをあげる

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