〇〇ちゃん?

(屋上で背中合わせに座ると、不思議そうにする冬斗の声が背中越しに聞こえてきた)

…? なんだか新鮮だな。いつもは隣同士に座ることが多いから。
顔が見えないのは少し寂しいけど…




〇〇ちゃんの背中、温かいな。
…今なら…
…あ、あのさ、〇〇ちゃん…そ、その…ね…
じ、実は僕…ずっと、き、君のこと…

…あ、あれ、〇〇ちゃん…?

(思い切って何かを言おうとした瞬間、背中に温かな重みを感じて
ゆっくり首だけ振り向くと、冬斗に寄りかかりながら気持ち良さそうに眠るあなたが視線の片隅に入った)



……、…あーあ…やっぱり、面と向かって言わないなんてズルいよね。
…次こそ、君が起きてる時に言うから。

(そう言うと、あなたの重みを感じながら冬斗も目を瞑った)

名前:藤堂 千秋
季節が巡って54日目

ピンクのバラをあげる

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