…隣、座ってもいい?

(何か察したのか、あなたが必死に涙を堪えながらゆっくり頷くと
ありがとう、と言い隣に座った)




…覚えてる?
昔、僕が母さんに怒られてドーム型の遊具の中で泣きそうなくらい落ち込んでた時
〇〇ちゃんはそんな僕の隣にソッと座って、ただただ一緒に居てくれたよね。
何を話すでもなく、とにかく隣に座っててくれた。
…君が覚えてなくても、僕はハッキリと覚えてるよ。
すごく嬉しかったし、とっても安心したんだ。

ねえ、〇〇ちゃん。
今度は僕の番だよ。
…君に何があったかはわからないけど、何も聞かない。
ただ、隣に居させて? あの時の君みたいに。

(そう言うと、涙を零し始めるあなたを見ずにただただ隣に居てくれた)

名前:藤堂 千秋
季節が巡って54日目

ピンクのバラをあげる

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