…そうだな、最初は鬱陶しいやつが来たと思った。
千秋が連れてきたやつだから、接客はしっかりするが
正直、面倒臭かったな。
適当にあしらっても、めげずに何度も来るし
人の事詮索してきて、雄っぱいだの恋人にしてだの、挙句の果てにはキスしてこようとしやがって。
…ただまあ…、〇〇はこのアイリスに
俺だけじゃなく、コーヒーも目当てに来てるだろ。
お前は、使ってる豆のことを聞いたり、少し豆の種類を変えるとすぐに気が付く。
ここに来る女は、俺目当てなやつばっかりでコーヒーはオマケみたいなもんだ。
…自惚れとかじゃなく、本当にそうなんだよ。
悲しいことにな。
だから、お前は周りの女とは違う。
俺の中では特別な女だ。
名前:藤堂 千秋
季節が巡って50日目
ピンクのバラをあげる
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