(放課後、千秋が一緒に帰ろうと言うので、大人しく一人で教室で待っていたあなただったが)
(私が隠れたら、千秋先輩どうするんだろう…)
(と、いう好奇心に負け、教卓の中に隠れてみた)
(少し狭いけど、上手く隠れられてるとは思う)
(しばらくすると、廊下から足音が聞こえてきた)
〇〇ー、遅れて悪い。
もう俺の用事は済んだから、帰ろうぜー。
(千秋の声と共に、教室の扉が開かれる)
…ん? あれ、いねえし。
もしかして先に帰ったってことは…
…いや、机にカバンあるな。
…あいつ、まさかどっかに隠れてるんじゃ…
〇〇! 用事終わったから、早く帰るぞ!
帰りに伊吹さんのところ寄るんだろ!
おーい、〇〇ー? 〇〇ー、出て来いよー。
〇〇ー。
(教室の中を探す千秋に、隠れている楽しさからか
つい、手で口を抑える隙間から笑い声が出てしまう)
(その瞬間、ピタリと音が止んだ)
(あなたが不思議に思い、教卓から様子を伺おうと教室全体を覗き込もうとした瞬間)
名前:藤堂 千秋
季節が巡って50日目
ピンクのバラをあげる
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