(悪魔との戦いで致命傷を負った…
薄れ行く意識の中、誰かが近付いてきた…)
おうおう、派手にやられておるのお〜
…何じゃ、鳩が豆鉄砲食らったような顔をしおって…
…別にウヌが心配で来た訳では無い、程々の所でまたワシがトドメだけ刺してやろうかと思っただけじゃ。
もっとも、その必要も無かったようじゃが…とんだ無駄足じゃったのお。

…………。
その傷では、血を止めてやっても手遅れ…じゃろうな。
…大人しくワシと行けば良かったものを、ガキが巻き込まれてると聞いて飛び出すからじゃ。
安心せい、ガキは元気に親の所へ走っていきおったからの。
バカだとは思っておったが、まさかここまでのバカだったとはのお…
一人で突っ走って一人でやられおって、大バカ者じゃ…
…ワシは…別にウヌの事、嫌いではなかったぞ。

…死んだか。
勝手に満足して死におって…身勝手な奴じゃ…これだから人間は嫌いじゃ。
…………。
次はもっと頑丈な奴が欲しいのお…
そうじゃ…車に轢かれても死なないような奴が良いのお。
パワー看取られる