ん…?あれ?

「やあ、絵夢ちゃん、やっと起きたんだね?
倒れこむように寝ていたから、びっくりしたよ」
あ、あっと。お母さんは?
「ん?お母さん、ああ、このご主人のご両親の事かい?
それなら、たった今、帰ってきたばかりで…」
そうじゃなくて!
私のお母さんの事です!
「絵夢ちゃんのお母さん?なんだいそれ?」
え…?
…………ああ!いや、すみません!
えっと、倉庫の事はありがとうございます!
私、ちょっとだけ嬉しくなって…。

「?
倉庫?
私は倉庫に行く前にご主人と話していたけど?ねえ、絵夢ちゃんのご主人様?」

え…?ご主人様!?
いつの間に!?というよりも、倉庫の事を知らないんですか?
「え?うん」

じゃ、じゃあ、誰が?
「…よく分かんないけどさ。本物だったんじゃない?君のお母さん。
見つけた時にプレゼント箱もあったみたいだし」
え?プレゼント?
「うん、机の上にある」
え、え、ええええええと。
何がなんだか……。
「混乱しているみたいだから…。帰るよ。
メイド服ありがとうね」

え、あ、えっと、その……帰る前にこのプレゼント箱開けてもいいですか?
なんだか、沙羅さんが帰る前に開けないといけないような気がして…。
「構わないよ」
(プレゼント箱を開ける)
あっ、これって、私がずっと前から欲しかった…。

「じゃっ、私は帰ろうかな?」
あの、沙羅さん!
「うん?」

また家に来てください!
[『ゲーム好きなメイドとの生活』様とのコラボイベント完】