大体片付きましたね。流石は沙羅さん、思っていた通り手際がいいですね。
そのメイド服姿も似合っていますし。

「ふっ、ありがとう。
……ねえ」
なんでしょうか?
「段々と君の目的が分かってきたよ。
君は私にこの姿をさせたかったんでしょ?」


…正解です。
「普段はカッコいい姿を見せている私に可愛い姿恰好をさせたかったんだろう?」
その通りです。
分かっていたんですね。
「やっていく途中でね。絵夢ちゃんが私の姿について、可愛い系の言葉で褒めていたからさ」
やっぱり、流石ですね。
はい、その通りです。いつもはカッコいいと言われている沙羅さんにこのメイド服のかわいい姿をさせると喜ぶかなと。
沙羅さんは可愛いのですので。

「ふふっ、絵夢ちゃんは優しいね。
君に対して、お返しをしたくなったよ」

いえ、お返しなんて結構です。
私はただ、沙羅さんが喜んでくれたら、それでいいんです。
「…そうかい。じゃあ、私はそうだな…。倉庫の整理でもしていくかな」
あ、そこは私がしますよ。
暗くて見えにくいですし。明かりも薄暗いですから。
「いいのいいの。もう家事は終わりでしょ?
ただ私はもっと可愛い恰好をしたくなっただけだから」
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