「それにしても…だ。この量の家事を毎日しているのかい?大変じゃないのかい?」

いえ、大変だとかは思っていませんね。
ご主人様やご主人様のご家族のためだと思うと、働き甲斐があるというものです。
「そう、かい」
(ふむ、絵夢ちゃんは休みを嫌うタイプのお人のようだ。しかし、それは…)
「なぜ、私に家事をさせるんだい?私はどちらかといえば、お客様の立場だろ?絵夢ちゃんからしてみれば、ゆっくりさせる方が正しいのではないかな?」
なぜ…ですか。それは…、沙羅さんにこの体験をさせてみたかったからです。

「…?どうしてだい?」
それは秘密です。
「秘密か…。まあ、いいだろう。今は黙って作業をすることにするよ」
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