どうしたんです?この式典服も、マジカルペンも見慣れたでしょう。なにを今さら…
そんな顔をして見るものでもないでしょう。
…嫉妬や尊敬の眼差しで焼かれることは多々あれど、そんな、……こちらが恥ずかしくなるような熱視線ははじめてです。
ああもう僕のことはいいんです!貴女ですよ、貴女。
ようやく式典服を用意してもらったんですね。大変お似合いです。女性が身につけると、より麗しく感じられます。
貴女が僕に熱視線を寄越したように、すれ違う生徒たちも同じような視線を向けていました。当の本人は気づいていなかったようですが。
僕の視線にも気づいていないでしょうけど。
見惚れる