名前:アズール・アーシェングロット

モストロ・ラウンジ10号店

タコちゃん♡

(廊下で落としたキーホルダーを探していると、背後から駆けてくる足音が聞こえた。気にせず目を凝らしきょろきょろとしていると、よく磨かれた革靴が視界に入る。)


こんにちは、ユウさん。なにか探し物ですか。
清掃されているとはいえ汚いですよ。早く立ちなさい。
それともハッキリ言わないとわかりませんか。


(冷たくも聞こえる声に理由はわからないながらも慌てて立ち上がると呆れたようにため息を吐かれた。)




まさか本当に無自覚だとは…
やはりスラックスに切り替えさせた方がいいんじゃないか。学園長に直談判しますか。

貴女が探しているのはこれでしょう。僕と一緒になった授業で落としていったんですよ。
昼休みにお会いできたらお返ししようと思っていたのですが、噂が回ってきたんです。オンボロ寮の監督生が一階の廊下で這いつくばっている、ってね。

それだけなら別に気にしませんでしたが、少々下世話な言葉が聞こえたもので…
僕がこうして来たというわけです。ここまで言えば、ユウさんもお分かりでしょう。
四つん這いで探し物をする