──アルバムですか。ずいぶんと増えましたね。
こうして時系列的に見ると本当に色々とあった。貴女が来てからのこの学園は、…いえ、やめましょう。
感傷に浸るのは早い。

でもどのアルバムもあまり貴女が映っていませんね。それは少し、寂しくありません？
貴女も立派な我々の一員だというのに。


(アズールはアルバムの背表紙を撫でたあと、なにかを考えるように顎を撫でた。そして不意に懐に手を入れるとスマホを取り出し貴女に向ける。)


アナログも趣があっていいですが、いつか色褪せてしまいます。その点デジタルはいつまでも美しいまま保存することができる。
まあ、最新技術が正しいとは限りませんがね。
さ、ユウさん。笑ってください。

とびきりの可愛らしい笑顔をお願いします。