人間界の時間の流れとしては一年ぶりだな。
(桃華ちゃんとは去年の始め、愛の本来の堕天の乙女の家で会った)
(確かにそれからは姿を見なかった気がする)

「お久しぶり、です……!」

「でも、あの、ここ……、あなたのお家、です……」

「ああ、もてなしか。構わん、気にするな」

「え、えっと……」

「ど、どんなご用事でしょうか……?」

「わからんのか?」

「去年、私は何をした?」

「……?」

「えっと……、グロスをもらいました……です」

「そうだ。……いわゆるお年玉を、愛とあなたに施したわけだ」

「もう言いたいことはわかるな?」
(愛と顔を見合わせる)
お年玉をくれるためにわざわざ?お年玉をもらうためにわざわざ?