それでは、このひととき、蝶化身鏡さんはあなたたちのもとで翅を休めることにしよう。

「蝶化身は、魂の渡り蝶……。一ヶ所に留まることはない」

「体も心も、今だけの蝶化身鏡さんかもしれないよ」

「なるほど……」
(愛は、鏡の言うことがわかっているのだろうか?)

「そんな蝶化身鏡さんからあなたたちへ、一つ贈り物を渡そう」
(グロスをもらった)

「ははは! 蝶化身のグロス、舞いながら使ってくれたまえ」

「ま、舞いながら……? 踊りながらキス……ですか?」

「魔王を目指すなら、それくらいできないとね」

「さて、飛び立つ時だ。二人と話せて楽しかったよ」

「では、舞おうか。輪廻の輪舞! 不死蝶の舞!!」
(鏡は、鏡の中へと吸い込まれるようにして入っていく)
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