
「ちょ、ぉ、だ、大丈夫なのです……!?」

「ふん。悪魔は簡単には死なん。まだ魔力も弱いのに、強い魔力を取り入れた一時的なショックだ」

「……わかっていて、強い魔力を与えようとするのはどうかと思うんだけど……」

「全くだ。乙女が心配しているじゃないか」

「これくらい平気で耐えられなくて魔王とは片腹痛いわ!」

「……いつか愛様も、あなた様が望めばこういった高飛車悪魔になってしまうのですね……」

「そういう頭ちゃんはベルゼブブ持ってるよね……」

「来年はひょっとしたら愛さんもベルゼブブになってるかもしれない……と?」

「ま……、まぁ……、愛くんだけでなく、あなたくんの意思や頑張りにもよるだろうが……」

「……とりあえずは、放っておいても大丈夫なの……?」

「むしろそれ以外の選択肢はないだろう」

「あぁ……、とりあえず、今はここでゆっくりしていって。愛くんはもちろん……、あなたさんも」

「あ……、それではお茶のおかわりでも持ってきましょう」

「……用事があるなら、引き止めはしないがな。愛くんが起きれば自然とあなたくんのもとへ向かうだろうし」
(ハプニングはあったが……)
(今年一年、いい年になりそうな気がした)
2024年もどうぞよろしくお願いします。