(桜……否、桃の花びらが舞ったかと思えば、社務所のようなものが出現した)

「新年だからな。私がじきじきに運試しをしてやろう!」

「あなた、引け! それで一年を占ってやる!」

「……私の中のベルゼブブが、彼女の人格を作っているんだ」

「だから、見た目に反して荒っぽいというか何というか……」

「ぐずぐずするな!」

「あなたにひどいこと言うのは許しませんですよ!」

「ほう……、妖魔ごときが私に口答えするか。ククク……、いつでもひねりつぶしてやるぞ!」

「……口だけだから。気にしないでくれ」

「ぜひ、あなた様のお好きなタイミングで引いてみてくださいね」

「……あまり気負わなくてもいい」
(桃華ちゃんの態度は気になるが、とりあえず引いてみようかな)
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