ん…………、おいしい♪

「それはよかったです」

「たばことったら?」

「僕もそれは思うんだけどね。……たばこないと、ほんとにすなおっぽくなっちゃうから」

「難儀だねぇ…………」

「その難儀を強いてるのはどなたでしょうねぇ~……」

「あと……、愛様。お出ししてもよろしいでしょうか」
(愛が頷く。頭も頷き返し、どこからかクッキーを出した)

「あぁ、なんかクッキー作ってたね。……少なくない?」

「それは私が作ったわけではないのですよ」

「頭くんに教えてもらいながら……、僕が作ってみました、です」

「僕とあなたから、壁くんへの誕生日プレゼント……です」

「頭に教えてもらいながら愛が作った? ……つまり、あなたは何かしたの?」

「あなたは忙しそうだったので……、僕があなたの分も代わりに用意しました……」

「だ、だめでしょうか…………?」

「や、だめなんてことは絶対言わないけどね」

「………………」

「……あなた」

「僕を祝え!」

「言葉だけでいーから」
誕生日おめでとう!