(用意したのは、ギフト用のクッキー缶だ)
(頭がケーキを用意していることは愛から聞いていたし、ひょっとしてだぶったらいけないと思って、スーパーでも売っている小さめのものを選んだが……)

「わ~♪ クッキーだ! 僕にもちょうだい」

「さすがにこれはあげられるほどの量ないんじゃないかな……?」

「二人とも、俺にくれたわけだもんね……? なら、俺が独り占めしちゃおうかな」

「まぁそうだね♪」

「……気に入ってもらえましたか……?」

「もちろん! 愛くんとあなたさんがここまでお祝いしてくれるなんてすごく嬉しいよ」

「本当にありがとう」
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