あっ……!
サンタさん、ありがとうございますっ!!
メリークリスマス!
(サンタは、微笑みながら溶けるようにして消えていった。……消えるものなんだろうか)

「あっ……、サンタさん、すなおくんたちには何もあげずに行ってしまいました……」

「あ、あー…………、そうだね」

「あわてんぼうのサンタクロース……なんじゃないかな?」

「自分がいい子だと信じて疑わない悪魔……」

「なんだよ! すなちゃんいい子だよ!」

「もちろんわかってるよ」

「私たちのことはどうぞ気にせず、愛様は、サンタさんの言う通り、あなた様を景色のいいところに連れていってください」

「あ……、頭……くん……」

「はい。どうかしましたか?」

「今日は素顔……なんですね……」


「!!」




「…………」

「たまには……私も黒髪メガネ男子であることを……見せておかないと……」

「私がね! 忘れちゃうからね!」

「あぁ、あと、これはうちから愛様とあなた様へのプレゼントです。ケーキを焼いたので、あとでお二人でごゆっくりお食べください。あなた様のお口に合えば良いのですが」
(いそいそと頭がケーキを運んでくる)
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