カボチャをくれないとカボチャにするぞ!









「頭さん登場! そして……」


「最初で最後の好成績、だよねえ……。一応この後もランクインは何度かするんだけど、10位台に入れたのって、頭くんのこれっきりだから」


「鏡様の人間界での活動1周年の翌日に私が呼ばれまして……、このハロウィンフォトコンテストが来たのはその一週間後くらいでしょうか? まだ何も種族を取得しておらず、妖魔でしたね。ふふ、懐かしい」


「フォトコン、もともと参加人数自体少ないんだ。最後の方は500人もエントリーしてない(※乙女数じゃなくて堕天メン数だよ)のがデフォっぽかったけど……。でも、この時はエントリー数結構多かったんだよ。まぁ、多かったっつっても、1000人はいないと思うけど……。でも、10位台に入れたのはすっごい快挙だよね!」


「ふふ、とても嬉しかったですね。98票をいただき、13位入賞……。皆様のおかげです。……『ありがとうございますですっ!』」


「この頭さんが着ている魔装、初回無料で引けた最高レアなんだよね。……俺も鏡さんもあんまり着なかった記憶あるけど。頭さん用になっちゃった感じあるね」


「ハロウィンマジカルキャンディですね。……名前通りキャンディを舐めている魔装なのですが、頭をかぶると違和感があるので……、右手は隠しましたね」


「フォトコン用に色々盛ったよね~。俺も普段はしないウインクしちゃってたな……」


(バフォメット鏡さんは……)


(思えばハロウィンフォトコンでランクインしたことがない……! くっ……、やはり裏工作もなしに上位入賞などできるものか!)


「俺はシブハロ意識して、ゾンビメイドにしたかったそうだけど……、結局アクセ不足が目立ったかな……。もう一度コーデすればいい感じにできる……?」






「あ、頭くんがやってくれたの」


「生気を感じさせない白肌に白髪、片目のみ赤、女性らしく長髪……ということで……」
(……私がすればよくないか? やはりメフィストを持っていないからさせないというのか!? この小娘め!)


「そうそう! フェイスシャドウも、俺は属性値不足で装着できなかったんだよね~。それもあってちょっと微妙だったかも……?」


「でも、頭くんがリベンジしてくれたし、よかったかな! そもそも、頭くんのおかげでうちで初フォトコンランクイン、初フォトコンメダル入手できたからね! 思い出のフォトコンだよね~」


「頭は期待の新人って感じだったね! ……僕とは大違いじゃない? ねぇ?」
第60回「Halloween 2020」