「この年から本格的に令和が始まったんだったかな~? だからこそのお題だっけ」


「俺は目の色も変えたねー。目の色変えたの最初で最後だったかなー? あ、目型も昔のだよね」


「このフォトコンの時はフルーレティ鏡さんだったね……」


「というか、ほんとすがすがしいほどセンスないよね。この写真が“令和の春”とかさ」


「始まったばかりの令和をどう表現しろって言うのよう」


「いいと思うよ? ご主人様のへっぽこセンスは笑えるしさ。少なくともフルーレティ鏡さんはね」


「“令和”という言葉自体もまだ慣れてなくて、令を零や冷にしたら……ってことで表現したのよね……」


「…………リベンジしよかなとは思ったけど。マナトさんはサイバーフォトコンでリベンジできた感覚はあるね」


「あー…………、確かにかも? まぁあっちは完全に和要素はなかったけども」


「そして見直してみても、この時の鏡さんの写真好きよ。センスは確かに大いにずれてる気がしなくもないけど……。リベンジはしなくていいかなって感じる」


「ふーん……。…………ま、ご主人様がいいならいいんじゃないの」


「これ一応サンタ服なんだよね。和着物風サンタっていうのの青。でも、年末の歌番組に出る演歌歌手に見えるな~w」


「当時も言ってたよね。……そのせいで、フルーレティ鏡さんもこの魔装は演歌イメージついちゃったよ。なんか癪だな」
第55回「令和の春」