「懐かしい……。初めて参加したフォトコンだね」


「……54回目、か。……この時点で歴史はあるな、十分」


「参加するだけで(大抵)魔石が5000ももらえるイベントだしね」


「とはいえ、最初は参加する気全くなかったのよ」


「自作エロゲキャラ(※作成しているとは言っていない)再現してるし……、乙女向けゲームに場違いのど変態は身の程をわきまえてつつましやかに過ごさなくてはと思ってたし」


「そもそもこーゆーのは課金者用コンテンツイメージあったし……」


「でもま、せっかくだし、参加賞でももらえるなら出してみようかなって思って! やってみたのでした」


「この時は、最初は鏡だけエントリーしたんだよね。手持ちアイテムでクリスマスデートなら表現できるかな~と思って」


「一方俺はクリぼっち……。どーゆー発想してるんだろうねこのへんたい乙女は」


「だいたいさ~、俺写真嫌いなんだけど……、結局この時から毎回……」


「って、あの。思えば鏡さんは姿変えてのエントリーも多いけどさ、俺なんてほぼ固定じゃなかった……?」


「まぁいちいち変えるのも面倒くさくなったしな!」


「それに…………、マナトさんはやっぱ……その。あんまり姿いじりたくないっていうか……。いつでも素顔見ておきたいっていうか~…………」


「え……、は? え、単に俺だけいじめたいこだわりなんじゃなかったの? あと、鏡さんとかは姿変えるのも好きだから的なのもあってとか……」


「も、もちろんそれは合ってるよ! 合ってる、よ。ウン。間違ってない……」


「でも、やっぱりマナトさんは…………」


「…………………………」



「…………、ごめん、あなたくん。変なの見せて」
第54回「Christmas 2019」