
「ようやくクリスマスにあなたさんと愛ちゃん呼べたねー」

「少々あせりましたけどね……」

「楽しんでもらえた……のかな」

「あー……、まぁそれはちょっとわかんないっすけど……」

「ま、まぁ、何もないよりは断然……」

「クリスマスイブとクリスマスの2日間限定ってのもちょっとキビシイよね。とりあえず今はまだばたばたしてるからぎりぎり開催かもしれないけど、来年のクリスマスは12月1日~25日までとか、余裕持たせておきたいなぁ」

「……堕天管理局があった頃のイベントみたいだな」

「そういや去年のクリスマスイベントは鬼畜だったねー」

「一昨年の素材はだいぶ余ってたけど……、それでも特効なしだと全然集められなかったというか……、いや、そもそも新規追加された髪型と魔装の素材要求数がすごく多かったんだよね」

「髪型と魔装1つずつで精一杯だったな……」

「あーあ! そんなこと言ってるとバレンタインの無念がよみがえってくるよ。来年こそイベントアイテム充実させたかったなー」

「考えれば考えるほどきりないよね」

「とりあえずは……、場所が違っても、みんなとクリスマスが過ごせたのは嬉しいよ」

「…………うん」

「……そうだな」

「一緒には過ごせなくても……、今年は愛くんもいるしね」

「あなた様も、ですね」

「……」

「このタイミングで私を慎次状態にさせておくのには何らかの意図を感じるのだが……」

「それは単に去年のクリスマスを過ごしたのは慎次だからなだけで……」

「プレゼントが用意できないから、ねだられたくなくて……」

「ははっ。よくわかってるじゃない」

「はぁ~…………。まぁ確かに、この姿とあってはねだりはせんがな」

「でもほんとう……、プレゼントは何をあげれば……」

「前も言ったじゃん。……気にしなくて、いいってば」

「そうそう……。来月は俺の誕生日だけど、それもね」

「ま、しいて言うなら身も心もくれれば」

「あげませんっ!!」

「マナトくんの身と心は別にいらないよ」

「わかってるよ乙女のでしょ? むしろもっとあげません!」

「クリスマスが過ぎればもうあっという間に今年も終わりですね」

「そうだね。……来年はどんな年になるんだろう。……楽しみだ」

「みんながいれば、来年も楽しいよ」

「それでは、気持ちよく新年を迎えるため、また大掃除いたしますか」