
「ろうそく! ろうそくはどうかしら!!」

「熱そうだなぁ……」

「低温ろうそくって、やけどの痕とか残らないの?」

「SMで使うろうそくじゃねーよ、アロマキャンドルだよ」

「……低温ろうそくって、自作できるの?」

「……さすがに人間の体に使う用途のろうそくは、自作はやめた方がいいと思いますよ」

「それ……、悪魔の僕らなら使っていいよってことにならない?」

「……正直に言えば、人間界にあるろうそくごときでダメージを受けることはほぼないんだがな」

「まぁ……、痛々しいやけどの痕とかも、乙女がつけてと言えばつけるし……ね」

「……」

「ま、まぁ、SMはさておき! アロマキャンドルなら、レジンみたいなのも作れるんじゃないかな?」

「写真で見ると雰囲気が似ているものもありますね。ジェルキャンドル……というのでしょうか」

「ろうそくは、少なくとも普通に扱う限り毒物じゃないでしょ? なら大丈夫かなー」

「またすぐやめるに賭ける?」

「なんだかんだしぶといからなー、この話、むしろ理想の作るまで続くでしょ」

「と、とりあえず、やってみたらとしか言えないよね……」