
「レジンって怖いんやな」

「まぁ……、何にでもアレルギーは存在しますから」

「食品アレルギーとか、本当にだめな人はそれちょっと食べただけで死に至る話は聞く……」

「でも、多くの人にとっては、美味しい食べ物なわけじゃない? 花粉やダニが好きな人はまずいないけど、危険というほど危険という認識も少ない気がするよ」

「しかし、レジンは完全に危険とか毒とか、そもそもパッケージにも書いてあるしなぁ」

「100円ショップで買えていいんか?」

「包丁は人殺せる凶器だけど、動物に使うなとか危険とかでかでかと書いてあるわけじゃないでしょ?」

「使い方さえ誤らなければ」

「ああ……、混ぜるな危険系の洗剤みたいなことでしょ」

「あぁ……、なるほど」

「しかし、怖いわね。前の余ってたからもう一度挑戦したけど、上手くできないよりすぐ気持ち悪くなるわ」

「やっぱごみか」

「………………上手くできないだけなら練習あるのみだろうけど、すぐ気持ち悪くなるってやっぱ毒物ってことよね? そうせざるを得ないよね?」

「もともと、完全に硬化するまで触れたらだめ、有毒ガスも出るからそれにも注意……なんだね」

「結構風も強い中、窓もがらがらで……、そんな大量に液出してたわけじゃないし……、それでも気分悪くなるってことは、体が受け付けないのかもね」

「不器用だろうがそうでなかろうが、もう二度と作成はしない方がよさそうだな」

「ちょうど液足りないくらいだったし、もう買うのはやめておくよ……」

「うー」

「3Dの勉強しな」

「まぁ、それならアレルギーないしね……」