
「ん~…………」

「なかなか険しい顔で本読んでるね」

「いや、読み終わったよ?」

「オズの……魔法使いの、続編」

「最初は面白かったけど……、続編は、んー……」

「まぁ、当時の時代のせいもあるんだろうけど、ちょーっと……、性差別的な気はするよ」

「女性に配慮してるわけだけど」

「配慮と言いましても、男より女が絶対的に偉いって描写は私好きじゃないの。男を捨てろと言うような描写もね」

「もともと続編書くつもりなかったらしいし、訳者のあとがき見る限り、矛盾出てくるそうじゃん? そーゆーの地雷なんだよねん……」

「ふー……ん……。当時のファンも、過去作との矛盾に萎えたファンもいたのかな」

「たくさんのファンがいて、だからこその続編でしょー? それで誰でもすぐ気づくよーな矛盾出されちゃ、俗に言う解釈違いはやっぱりあったと思うけどね」

「まぁでも、衣装の元ネタが知れたのはよかったかな」

「しかし、かぼちゃ頭が出てくるとは思わなかったぞ!」

「全くですね。私はライオン役ではなく、かぼちゃの役をすべきだったかも……。魔装はカカシさんで?」

「……じゃあ俺は?」

「……鏡さん」

「鏡というキャラクターはいなかったと思うんだが……?」