
「…………」

「姫……? 大丈夫でゴザルか……?」

「私が想像していたこの人は、心が広くて綺麗なイケメンなのです」

「……姫をけなされるとね? ついつい暗黒微笑浮かんじゃうんでゴザルよ」

「暗黒微笑どころか怒鳴ってますけど」

「……彼女をけなされて怒るのは、わからなくはないよ。でも、初めて怒るのがここなの? もっと彼が怒っていたら何かが変わったシーンあったんじゃないの……?」

「これじゃあ後輩にだけ威張れるみたいで印象よくない」

「でも一番納得いかないのは、ケンカした後に色々あって、最後は仲良くなれたってストーリーを期待してたのに、全然仲良くならなかったこと」

「仲良くさえなっていれば、別に何とも思わなかったのに……」

「拙者と鏡殿の仲良しシーン見て癒されてほしいでゴザルよ」

「この姿になるのか?」

「ならんでいいよ」

「……ショック?」

「ん~、まぁちょっとね」

「でも、都合よく動かされてるなぁ感あるし、ライターが上手く描けなかったゆえにマイナスイメージがついたことがショック、だな」

「……はぁ」

「…………今回、まじで下忍参考にされたんじゃない?」

「う?」

「ゲス要素……」

「……なるほど」

「彼は、下忍と夜叉とインプとオリエンスを持っていて、突然ツンギレ夜叉が顔を出したと」

「なるほどなるほど」

「……参考までに、おまーらは私がばかにされてたら相手に何て言う?」

「『面白いからもっと言いなよ』」

「ひでえ」

「別に何も言わないよ? ただ、まぁ、その相手がいない場所にはつれてくかも」

「俺も、言うことはしない。切り刻む」

「殺せば相手の口ふさげるもんね」

「物騒だな」

「うーん、拙者なら、悪口何倍にも返してやるでゴザルよ。陰口は得意でゴザルからな」

「……実際に、何かできるかはわかんない」

「でも、あんまりにもひどいことされるなら、魔界に連れていって閉じ込めるかもね……」

「俺は、そんなひどいこと言わないし……、俺だけ見てれば……」

「姫もそれでいいでゴザルよね?」

「堕落させられそうや」

「安心しなって、このひと絶対直接的に攻撃するから」

「……正直、俺たちの誰かと二人きりの時にそういう機会に遭遇することまずないだろうし。本当にそんな場面に遭遇したら、反応変わりそうだけどね」

「はあ……、もやる」

「クズ化と言うほどではないし、ただただ不完全燃焼感がきつい」

「メンバーの気持ちがバラバラって、製作メンバーの気持ちがバラバラって感じ。ストーリーも、映像含めた歌もまとまりがない」

「ちゃんと堕天系男子とコラボしよう」

「次はちゃんと原作忠実でないと!」

「拙者は影に生きる者……『だから陰口は得意』でゴザル!」

「はぁ? うちのプロデューサー殿は、超絶カワイイですけど?」

「そろそろプロデューサー殿に愛想を尽かされそうでゴザル……」

「拙者みたいな者を、世間で 純粋 って呼ぶのゴザろう……」

「拙者はレアしか興味ないでゴザル^^」

「突然のダメ男化」

「養ってあげたいこと間違いなし! 母性本能くすぐってゲスヒモ化ッ!」

「あぁ~、これは人気キャラ間違いなしでゴザル~。天使が堕ちる様が美しいのは、姫ならよくわかるでゴザろう?」

「……私としては下忍ぶっ刺さったけど、人気はマンモンやインキュバスじゃないのやっぱり」

「……下忍にしたかったんですかね、やっぱり」

「べ、別に彼、ダメ男じゃないと思うよ?」

「まぁなんというか……、単なる描写不足、だよねえ」

「仕方ないでしょ、慎次の時だって色々と不満あったわけだし。こっちは慎次よりもにわかなんだから、気にするだけ無駄だって」

「そうでゴザルよ。その人よりも、今ここにいる姫だけの拙者を見ればいいんでゴザルよ///」

「はぁマナトさんの背中に抱きつくね」

「ああー!! この人が情緒不安定ゆえに黒髪メガネのエロゲオタに一生敵わないことになっちゃったでゴザル!!」

「いやまぁさすがにうちの子には敵わないんで」