
「きもっ!!!」

「……さすがに初見はうわって感じたね」

「これと契約しなきゃなんないの……?」

「まぁ……、アイテムを作ってもらったら、多分いなくなっちゃうと思うよ。サキュバスもそうだったし」

「うぇ~……、なるべくなら鏡さんや頭さんが契約してほしいなぁ……」

「回数制限的に難しそうではありますが……、もちろん私たちも協力しますよ」

「というか、『ようやく会えたー!』って思ってたら、マナちゃんが召喚してた忍者さんが首斬っちゃったよね」

「なに、俺のせいだって言うの……?」

「まぁ初見じゃ詳細不明だし、図鑑登録もしたかったし、一回倒したのはいいんだけど……」

「それから出てこないよね……。もともとクエストに関わる王様系は、レアなのかなあ、ほかのも1回見たらやられて、それから出てないし」

「クリア用のラスボスはやっぱ強めだし、ある程度のクエスト終わらせてからED見たいとは思ってるんだけど……ね」

「地道に盗むのは大変だな」

「あ、でも、鞭持ってるモンスターの鞭盗ってみたら普通に入手する鞭より強力でやったーって感じたよね!」

「闘士は装備品入手しづらいって見たけど、召喚師も大概だよねえ……」

「まあ、前衛じゃないからもともと攻撃力には期待しないし、単に暇になるだけって感じだけど」

「暇になるだけって言っても、鏡さんはずっと活躍してるし、すなおさんもどかどか敵倒せるようになったし、頭さんも忍者みたいなもんだし」

「あくまで執事……もとい使用人でございますよ」

「結構首斬ってるからな」

「もはや乙女も、頭さんと同じく後衛にいるもののアタッカーじゃん」

「わはは、錬金術師は強い!」

「専用武器入手しちゃうとほんと強いね」

「まぁ、戦士、闘士、侍辺りのばりばり戦えるアタッカー不在だからこそ強さ目立ってるのもあるかもしんないけど」

「フェアリーは装備制限あるけど、フェアリー専用アイテムもあるし……、それに、お前は女性専用アイテムも装備できるしな……」

「錬金……というか鍛冶か。それもだいぶ活用するようになって……」

「倉庫がいっぱいだから……」

「相変わらずもの捨てられん人だな」

「でも……ま、おかげでいい武器入手できたね」

「別にこの武器全然召喚師用とかじゃなかったけど」

「召喚師は、召喚師用の武器……というより、召喚師も装備できる強力な武器、が貴重なのかもね」

「ただ、モンスターから盗んだモンスター用のアイテム? って、売れないんだねえ」

「クエストクリアで開放されるのかな……」

「あ、そうそう。女専用アイテムでなかなかいい感じの入手できて喜んだけど、もしや……と思ってたら初めて呪われちゃったよね。呪われると全然動けないのかな」

「なのかな~? そのままにはしなかったからよくわかんないね」

「しかし、私以外全員デビリッシュはこういう時ほんと楽だなって痛感したよ……」

「モンスターが持っているアイテムは、ほぼ呪われてるのかもしれないな……」

「ただ、俺は結構アイテム装備してるから、連続では盗みづらいな」

「ん……まぁぼちぼち、レベル上げしつつクエスト関連の探しましょ」

「そーいやぁ……、結局あの蠅さんって、ベルゼブブ……ってこと?」

「…………まぁ。……そうじゃない?」

「きっも……。壁さんと頭さん近寄らないでね」

「…………」



「ちょっと本気でぞわぞわするんだけど」

「どちらの写真もハエではないのですが……」

「蟲は蟲だよ」