
「というわけで、女の子になったよ♥」

「そしてかみじょ……!」

「しんにょ……かな?」

「かみじょとは言わないよね?」

「あ、そっか……。間違えちゃった……」

「僧侶一気に増えたのもあって、使用人の存在意義がちょうど薄れてたとこだね……」

「ところで、装備どうしよっか? 今のところ、これといったものはないというか、すでに装備してるというか……」

「俺が僧侶でなくなったらこの武器持てなくなるし……、それからマナちゃんに?」

「…………それでいっかぁ?」

「えっ? じゃあ……、それまで私、素手……なの?」

「確かちょっと性能いい盾とっておいたんだよねー」

「その時も今も、メイン武器が槍だから盾を持てないけど……、戦士の時とか、俺が持てる時が来るかと思ってとっておいたな」

「このゲーム、盾で攻撃できる技多分ないよね……?」

「あ、その盾もう一つ入手できたね……」

「両手に盾装備しようか」

「……あれっ?」

「……どうせもうじき俺様たちは僧侶呪文をマスターする。それまでの辛抱だ」

「頭くん、優しくなったね」

「ふん……」

「ほんとすぐほだされたよね」

「まぁ、そうじゃないと俺の方が悪になっちゃうし」

「頭ちゃんは召喚師……。……俺はどうする?」

「ど~しよ~ねぇ……。召喚師となると、ちょっと成長遅いだろうし……、召喚師二人も同時にいるのかって話にもなるし……」

「先に魔術師いこか?」

「本当に、一気に攻撃力落ちそうだな」

「まぁ、鏡にはよく頑張ってもらったよ」

「その分マナちゃんと、君主予定のすなちゃんが頑張るから」

「うんっ、任せといて!」

「いつなれるのやら……」

「鏡が魔法をマスターして盗賊になって、地道に経験積んだらまた大活躍だよ」

「実際、盗賊は重要だよな……」

「最初は宝箱を無視するという考えがなくてよく死んでましたけども」

「最近はやばいって思ったら無視してるよね」

「あと、MP消費についてもだいたい把握できてきたから、呪文で開けたりね」

「あ……、そういや、使用人いなくなるからMP回復できなくなるのか……」

「まぁ、結構脳筋プレイでMPも節約してるし、そこまで使ったことないけどね」

「やっぱり今は使用人の影超薄いなぁ」