(結局、“愛にとっての第二の堕天の乙女になってほしい”と言われてしまった)
(そんなムチャクチャな、と思ったものの、愛が捨てられた子犬のような目で見てくるため、どうにも断れなかった)
(一応、育成のサポートは向こうがしてくれるらしい)
(自分がやるのは、ただ愛に口移しで精気を渡す……すなわちキスをすること)
(また、自分に魅入られたという彼は、自分に惚れているから、あまり冷たくあしらわないで、適度に構ってあげてほしいとも……)

「これからよろしくお願いします……です!」
(自分の家に、愛と共に帰ってくる)
(……これからどうなるんだろ……)
愛との出会いの話 完