(結局、“愛にとっての第二の堕天の乙女になってほしい”と言われてしまった)

(そんなムチャクチャな、と思ったものの、愛が捨てられた子犬のような目で見てくるため、どうにも断れなかった)

(一応、育成のサポートは向こうがしてくれるらしい)

(自分がやるのは、ただ愛に口移しで精気を渡す……すなわちキスをすること)

(また、自分に魅入られたという彼は、自分に惚れているから、あまり冷たくあしらわないで、適度に構ってあげてほしいとも……)



「これからよろしくお願いします……です!」


(自分の家に、愛と共に帰ってくる)


(……これからどうなるんだろ……)



愛との出会いの話 完
プロローグ12