名前:小鳥遊 ホシノ

連邦生徒会を43回襲撃したくなった

いいねぇ~

あの後はシャーレの先生の助けに応じて、大聖堂跡地にてアリウス分校と戦闘をした。
詳しい事はわからないが、あの幽霊たちはアリウス分校が召喚したものらしい。
それをシャーレの先生が指揮を乱して、反撃の隙を作ってくれた。
やっぱりシャーレの先生は凄いと思う反面、怖いと感じる事もある。

「カタリちゃん、怪我は大丈夫?」

アリウス率いる幽霊軍団と戦っている途中、ホシノが声をかけてきた。
風紀委員会はアビドスと共同戦線を張っている状態だ。

「……うん、大丈夫!」

「……本当に?無理しない方がいいよ~」

元気に振る舞おうとしたが、ホシノは訝し気な視線を向けてきた。
怪我が原因ではないのだが、私の様子がおかしい事に気付いている。

「ん。私達が戦うから後ろで見てていいよ」

「はい、カタリさんは無理せず休んでていいですよ~」

「そうよ!先輩は病み上がりなんだからね!」

シロコちゃん、ノノミちゃん、セリカちゃんが私の前に立ってくれる。
身体は本当に大丈夫だが、後輩達に気を遣わせてしまって申し訳ない。

「カタリ先輩、前線は私達とアビドスに任せてよ」

「はい。後方支援を担当して頂けると助かります」

イオリやチナツもこちらを気遣ってくれている。
優しい後輩達で嬉しい。

「……そうだね、後方に移動するよ」

この状態で前線にいても足を引っ張るだけだろうし。

「カタリ」

後方に移動しようとした所で、ヒナが声をかけてきた。

「何があろうと、貴女は貴女よ。貴女を大切に思ってる人は多い」

「ヒナ……ありがとう」

「私も、そうだから」

私の悩みに気付いているのか。
それだけ言って、ヒナは戦いに行った。

「カタリ先輩、サポートをお願いしてもいいですか?」

「うん、頑張ろうかアヤネちゃん」

後方にいるオペレーターのアヤネちゃんと合流し、私は支援に専念する事にした。
アビドスも風紀委員会も戦闘力は高く、先生の指揮もあったから苦戦はしなかった。
……本当に、先生は凄い。

鐘が鳴った日12