名前:小鳥遊 ホシノ

連邦生徒会を85回襲撃したくなった

いいねぇ~


「カタリ?良いやつだよな」

「この前店の手伝いしてくれたんだよ、あの時は助かったよ~」

「カタリちゃんは子供好きみたいでね。子供たちの遊び相手になってくれるんだよ」

FOX小隊は聞き込みを終わった後、近くの廃ビルに集まっていた。
周囲に人もいないのを確認している。

「どうやら善人なのは本当のようだな」

「ヘルメット団からも評判良かったわ。確かに人脈も広そうね」

「子供が好きっていう話も間違いないみたい」

「バイトもよくやってるみたいだね。色んなお店手伝ってるって話聞いたよ」

四人は互いに聞き込みの結果を報告し合う。
今のところ彼女に対する良い印象ばかりだ。

「奇行もするって噂あるけど、その話はなかったわね」

「聞き込みの範囲を広げたらその話も聞けるだろう」

「少し休憩したら場所を変えよっか」

「あっついからねぇ。次はショッピングモールとかで聞き込みしようよ」

そんな雑談をしていた時、レーダーを見ていたクルミが何かに気付いた。

「待って。誰かがこのビルに近付いてきてるわ」

「え?ただの通行人じゃないの?」

「いや、この付近に施設はない。こちらに来る用事はない筈だ」

「ビルの管理者かもしれないし、ビル内にいる所を見られたら問題になるかも」

「そうだな。来る前に外に出るぞ」

ユキノの指示でFOX小隊は速やかに廃ビルの外へ出た。
少し離れた場所で様子を見ていると、黒髪の女性が歩いてくる。
その姿を見た四人は驚いた。

「……ねぇ、あれもしかして」

「うん、間違いないね」

「土御門カタリが何故ここに……?」

そう、彼女たちの調査対象の土御門カタリである。
カタリは廃ビルの前で辺りを見渡している。

「すみませーん、誰かいませんかー?」

「……誰かを探しているようだな」

「どうしよう、接触する?」

ニコの言葉にユキノは少し考える。
今日接触するつもりはなかった。
だがいずれ直接会う事にはなるだろう。
連邦生徒会長の依頼は彼女の調査なのだから。

「……話を聞いてみるか」

「お、行くんだ」

「まぁ困ってるみたいだし、少し助けるくらいならいいんじゃない?」

「そうだね。じゃあ私が声をかけるよ」

ニコが先頭になり、カタリに近付いていく。
少し近付いた所でカタリがFOX小隊に気付いた。

「あ、ちょっと聞いてもいいかな」

「はい、どうしたんですか?」

「えっと、私の事を聞き込みしてる人がいるって聞いて……用があるのかと思って探してたんだ。もしかして貴女たちかな?」

「……私たちだわ。聞き込みをした人が話したのかしら」

「あ、そうなんだ。……あれ、もしかして貴女たちって……FOX小隊?」

第二部プロローグ06