名前:小鳥遊 ホシノ

連邦生徒会を85回襲撃したくなった

いいねぇ~


その日、私は風紀委員の仕事をこなしていた。
今日はそこまで問題も起きずにスムーズに仕事を終わらせられそうだ。

「……よし、これで終わりっと」

私は最後の資料を整理し終え、一緒に作業していた人を見る。

「チナツ、そっちはどう?」

「はい、こちらももう少しで終わります」

チナツの周りの書類を見てみる。
量的には10分程度で片付きそうだ。

「手伝おうか?」

「いえ、大丈夫です。後は任せてください」

「そっか。じゃあよろしくね。私はちょっとヒナの様子見てくるよ」

「わかりました」

チナツにその場を任せて私はヒナを探しに行く。
確か正門の方で騒ぎが起きたからそっちへ行っている筈だ。
部屋を出て少し歩いた所で、ちょうど帰ってきたヒナを見つけた。

「ヒナー!お疲れー!」

「カタリ、貴女もお疲れ様」

ヒナに軽く抱き着く。
ヒナは少し呆れた顔をしながらも離れようとしなかった。

「今日は一緒に帰ろうよ!」

「ええ、わかったわ」

今日はいつもよりほんの少し平和な日だった。
こんな日があってもいいだろう。
そんな事を考えていると、

「カタリっちにヒナっち~!」

手を振ってこちらに向かってくる子がいた。
桃色の髪にギャルの着こなし……キララだ。

「ねぇねぇ、ニュース見た?」

「ニュース……?」

「どんな内容だったのかしら」

ヒナの言葉にエリカがスマホを見せてくる。
その画面の見出しには、

「『連邦生徒会長の帰還』……!?」

失踪した連邦生徒会長が帰ってきたと大きく書かれていた。
何処に行っていたのかわからなかった連邦生徒会長が帰ってきたのは喜ばしい事だけど。
なんで急に戻ってきたんだろう。

「そうそう、これビッグニュースだよね!」

「うん……この人が連邦生徒会長でいいんだよね?」

添付されていた画像にはブロンドの髪をした可愛い子が映っていた。
ほっぺがもちもちしてそうでちょっと触ってみたい。

「あれ、カタリっちは連邦生徒会長見た事ないんだっけ?」

「カタリはその、特殊だから……」

「あ、そういえば前にそんな事言ってたね!」

私がスワンプマンという後から追加された存在ということはゲヘナのだいたいの人が知ってる。
みんな全く気にしてなかったけど。
黒服の言う事が正しいとしたら私が出来たのはここ一年以内。
記憶がないから連邦生徒会長の事は実際には見た事ないんだと思う。

「連邦生徒会長が帰ってきたという事は、治安も良くなるかな?」

「良くなると思うわ。彼女は優秀な人だから」

ヒナがそう言うって事は相当凄い人なんだろうなぁ。
私もそのうち会ってみたいけど……

「カタリっちって色んな学園に友達いるよね。連邦生徒会長とも友達になれたり?」

「いやー、連邦生徒会長って忙しいんでしょ?無理じゃないかなぁ」

「どうかしらね……カタリなら何が起きるかわからないし」

「まるで私が問題児みたいじゃん!」

そんな話をしながら私たちは仕事を終わらせて帰宅した。
この時の私は、まさか連邦生徒会長とあんな形で関わる事になるとは思っていなかったのだった。

第二部プロローグ01