「せんせーい、来ましたよー!」
"いらっしゃいカタリ"
"今日は当番じゃなかったよね?"
「ふっふっふ。今日は何の日か、勿論先生はご存知ですよね?」
"今日は確か……2月14日、バレンタインデーだね"
「そう!バレンタインですよ!」
"もしかして、期待していいの?"
「はい!先生の分はこちらです!」
"わぁ、ありがとうカタリ"
「いえいえ、先生のおかげでホシノとまた関われるようになれたので。感謝するのは私の方です」
"ホシノと凄く仲良いみたいだね"
「それはもう。今日も本命チョコレートを渡すつもりですから!」
"そうなんだ。本当にホシノの事が好きなんだね"
「はい!……あっ、そろそろ行かないと。先生、お邪魔しました」
"ううん、気を付けてね"
「ありがとうございます。……先生、最後に一つだけ」
"何かな?"
「……先生の分も、本命ですから。大事に食べてくださいね?」
彼女の本命