名前:小鳥遊 ホシノ

連邦生徒会を43回襲撃したくなった

いいねぇ~


───セイアちゃんが死んだ。
何で?どうして?
ちょっとしたじゃれ合いのつもりだったのに。
アリウスと協力して、仲良くやっていける証明をしたかったのに。

私はこんな事望んでなかった。
だけど、セイアちゃんが死ぬ原因を作ったのは私だ。
私がセイアちゃんを襲撃するよう依頼しなければこんな結果にはならなかった。

…………違う。
私は元からこれが狙いだったんだ。
だって、私の目的は……そう、エデン条約の阻止。
ゲヘナなんて……えっと、角がついてて気持ち悪いから。

そう。
私にはセイアちゃんを殺してでも達成したい目的がある。
だから、これでいい。

……ウイちゃん、ごめんね。
もう古書館に行くことはないと思う。
貴女とのお話は楽しかったよ。
おススメしてくれた本も全部面白かった。
……本当にごめん。

貴女がおススメしてくれた御伽噺は全部幸せな結末だったけど。
幸せな結末は私には用意されてないみたい。
でも、あの時貴女に話した事に嘘はなかったよ。
……私は主人公にはなれなかった。
私は御伽噺でいう、悪役の魔女だったんだ。
……魔女は幸せになっちゃいけないよね。

私は私の目的の為に動く。
だってセイアちゃんを殺したんだから。
エデン条約を阻止して、ゲヘナを消し去らないと。
……セイアちゃんを殺すだけの目的が私にはあるんだから。


古書館の出会い4