名前:小鳥遊 ホシノ

連邦生徒会を43回襲撃したくなった

いいねぇ~


店を出て室内階段の方を見る。
複数人が階段を駆け上がってくる音が聞こえた。

「皆さん、向こうの非常階段に!」

状況がわからないが、ハルカちゃんもいる以上ムツキちゃんやアルちゃんもいるだろう。
つまり依頼関連でもめ事である可能性が高い。
それなら階段から上がってくるのは恐らく敵だろう。

「待て!逃がさんぞ!」

階段から上がってきた傭兵は銃を構えた。
私は応戦しようと咄嗟に構える。

「ハルカ!」

カヨコの声と同時、私の横を通ってハルカちゃんが傭兵に突っ込んでいった。
ショットガンを乱射し、一瞬で傭兵たちを制圧する。

「カタリ、こっちはハルカに任せて」

「わ、わかった!」

私は非常階段で客たちの後ろについていくことにした。
外に出ると、まだ傭兵達はいないようだった。
急いで避難しようとしたが、先頭の客が1階に着くころには傭兵達が階段の前に立ちふさがる。

「逃げられるとでも思ったか!」

「くっ……」

ハルカのおかげで追手はないから、前だけ突破すればいいんだけど。
私が前に出ようと階段から飛び降りようとした所で、傭兵の一人が頭に銃弾を撃ち込まれて倒れた。

「ぐあっ!?」

「そ、狙撃だ!」

狙撃の方角を確認すると、ビルの上にいる人影に気付いた。
アルちゃんだ!
傭兵が混乱した隙に中心に鞄が投げ込まれた。
その鞄が大爆発し、傭兵たちを吹っ飛ばす。

「あははっ、ポップコーンみたいっ♪」

「ムツキちゃん!」

「ほらほらカタリちゃん、今のうちに離れなよ~」

ムツキちゃんが笑いながら現れた。
やっぱり来てたんだ。

「ありがと!皆さんこのまま走ってください!」

ムツキちゃんにお礼を言い、お客さん達を誘導する。
どういう依頼があって便利屋が来たのかはわからないが、今は全員を避難させる事が優先だ。
落ち着いたら皆に事情を聞かないと。


一日だけのお嬢様7