名前:小鳥遊 ホシノ

連邦生徒会を43回襲撃したくなった

いいねぇ~


雑居ビルの4階。
メイドカフェがあるのはそこだ。
私はカヨコを連れてエレベーターに乗り、4階を目指す。

「……ここってメイドカフェ以外はお店ないんだね」

「そういえばそうだね。一応他の階には会社入ってるみたいだけど」

「他の階行った事あるの?」

「面接の時にスーツ姿の人とエレベーターで一緒になった事があっただけ」

そんな事を話していると4階に着いた。
カヨコと一緒に降りて、正面にある扉を開く。

「お帰りなさいませ、お嬢様!」

入口の近くにいたメイドが一礼する。
私は軽く会釈した後、カヨコを席まで案内する。

「お嬢様、こちらへどうぞ」

カヨコを窓際の席に案内する。

「意外とメイドさんいるんだね」

「そうだね、時給もいいし儲かってるんじゃないかな」

「……そうなんだ」

カヨコはそれだけ言ってメニューに目を通す。
少し考える素振りをした後、メニューを閉じた。

「決まった?」

「……いや、決まらないからカタリのおススメにして」

「じゃあオムライスとカフェラテでいい?」

「いいよ」

「わかりましたお嬢様、少々お待ちください」

私は厨房に向かっていく。
カヨコは先ほどから周りの様子を伺っているようだ。
メイドカフェなんて初めてだろうし落ち着かないのかな。
今日は楽しんでもらわないとね。

一日だけのお嬢様2