ゲヘナ学園に到着すると、重機を点検しているカタリを見付けた。
"やあカタリ"
「あっ、先生! お待ちしてました!」
"その機械は?"
「宝探しに必要だと思って用意しました!」
"……宝探しなんだよね?"
「はい、そうですよ?」
「どうやら宝は地中深くに埋まっているらしいので」
"重機を使うほど深い所にあるの?"
「はい、以前シャベルを使った時は見付けられませんでした」
「このボーリング調査に使う機械で一気に穴を開ければ、宝が見付けやすくなるんじゃないかと思いまして!」
"ボーリングで穴を掘ると宝が傷付くんじゃないかな……"
「……あっ、確かにそうですね。すみません、勢いで用意しちゃって……」
"それはいいんだけど、重機なんてどうやって用意したの?"
「ああ、温泉開発部が持っていたのを風紀委員で押収した奴です」
「ちょうどいいタイミングで問題を起こしたので!」
"そっか……すぐに返しに行こうね"
その後、カタリと一緒に風紀委員会に押収品を返しに行った。
幸い、軽く注意されるだけで済んだ。
その後……