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(───目が覚めると、見覚えのある自室だった)
("この世界"に来て、逋セ回目の朝が来た。日捲りカレンダーは1995年の7月4日を示しているに違いない。あなたはぐっと背筋を伸ばして起き上がる。また意味の無い人生が始まる)
(冷蔵庫の中を見ると空っぽだった。死ぬ直前に補充しておいたのだが、巻き戻ったので当然と言えば当然だった。普段ならまずは買い出しに行くのだが、なんだかそんな気力もない。あなたは再びベッドへと寝転がり、ただぼんやりと天井を見上げた)
(どうせ1年後には死ぬ。いつの間にか食欲も失せて、食べることが義務になった。……あの二人と食事を取るときは、そんなこと一瞬も感じなかったな、と思う。好物を分けてあげた時の笑顔がどうにもチラついて、あなたは布団の中に潜り込み、もうひと眠りすることにした)
(──思い出しても仕方がない。彼らはもう、あなたの世界にはいないのだ)
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