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(──そうして、無事にあなたが児童養護施設で働くことになった初日)
(外で遊んでいる子供たちに微笑ましい気分になりながらも入社手続きのために職員室へ足を運ぼうとしたところで、ふと部屋の中で佇んでいる一人の少年を見つけた)

(彼はぼんやりと遠くを眺めるようにして、つまらなそうに頬杖をついている。明るい髪に褐色の肌、綺麗な紫色の瞳。日本人離れしたその少年は、窓から差し込んだ光に照らされてキラキラと輝いているように見える。まるで人形みたいだと思わず感嘆のため息を吐いてしまうほど、美しい少年だった。何か外で遊べない事情でもあるのだろうか?)
(首を傾げながらも、遠くから自分の名前を呼ぶ院長の声に姿勢を正し、すぐにその場を立ち去る。……その後ろ姿を、少年が横目で見ていたことも知らずに)
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