名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

この前、久しぶりに荷物の整理したら○○さんから貰ったヘアゴム見つけて。それで懐かしくなって、手紙出しちゃった。

○○さんは今なにしてんの?
オレみたいな奴とつるまねェで楽しくやってる?


(あなたの隣に腰かけて穏やかに話す万次郎は、まるで別れを告げる前の万次郎そのものだった。
この10数年の出来事を語るあなたに、優しく相槌を打ち続きを促す。あなたはますます嬉しくなって、事細かに話し続けた)


そっか。……ウン、良かった。
やっぱりあの時のオレの判断は間違ってなかった。


なぁ○○さん、初めて会った時の事覚えてる?
病院の手術室の前。……部屋をこっそり抜け出したアンタと出会った時のこと。

ケンチンのことで頭も心も潰れそうで、本気で死にてえって思って。つい見ず知らずのアンタを見て声かけちまうぐらいに頭がイカれそうで。
だけどアンタが黙って側に居てくれたから……ほんの少しだけ、安心できたんだ。

体温。……あったかくてさ。