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(───目が覚めると、見覚えのある自室だった)
(すぐにベッドから飛び起き洗面所へと駆け込み、鏡に映る自分を見つめる。……傷は無い。ただの夢だったのだろうか?)
(それにしてはリアルな夢だったと首を捻りつつ、枕元に置いてあるはずのスマホを探すが見当たらない。まさかと思いながら部屋に戻り、恐る恐る壁にかかった日捲りカレンダーを確認した)
(1995年の7月4日。あなたが"この世界"にやってきた次の日だった。………信じられないことに、あなたはタイムリープしてしまったらしい)
(3回目の人生に呆然としながらも、最後に見た万次郎の顔を思い出す。……タイムリープしたことが自分の運命であるならば、やることは一つだ。あなたは両手で頬を叩いて気合いを入れ頷く)
(──今度こそ失敗は出来ない。大切な友人である佐野万次郎の未来を変えなければ!)
(これがあなたの、この世界での1度目の記憶)