名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

ねえ、○○さん。
オレの髪結んでよ。


(目の前に差し出された白いヘアゴムを受け取り、その柔らかな髪を弄る。……太陽の光に反射してピンクゴールドがキラキラと宝石のように輝くのを眺めるのが好きで、よく万次郎に強請られては、あなたは髪を結んでやっていた)

(嬉しそうに目を細めてじっとしている万次郎は、とてもいい子で普段ヤンチャしているようには見えない。この光景を見るたびに彼の仲間は「猫を被っている」と言って、いつも万次郎をからかっては返り討ちにされている。……けれどもあなたは、これが万次郎の『素』であることを知っている。万次郎は喧嘩も強いし頼りになるが、その本質は誰よりも優しくて、可愛くて、甘えん坊で───ちょっぴり寂しがり屋の普通の男の子なのだ)


(前髪を結び終わり、そのおでこにキスを落とす。それだけで万次郎はふんわりと幸せそうに笑って、ギュッとしがみ付いてきた)

(すりすりと甘えてくる姿は、まるで猫のようにしなやかで可愛らしい。──「万次郎」。あなたがそう呼ぶだけで、パァッと笑顔を咲かせてくれる)


なぁに、○○さん。
……ふふ♡




(──これを宝物と呼ばずに、なんと呼ぶのだろう)