名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

いや~、でも良かったよ!
オレもさぁ、イザナには一回うちに来てもらいたかったんだけど難しそうでさ。
どうにかして許可取れねえかなって思ってたとこだったんだワ。


(居間で仲良くテレビを見ながら話しているイザナとエマの後姿を見つめながら、真一郎が小さく笑う。本当に佐野家で引き取りたいのかと聞けば、間髪無しに頷かれた。……やはり真一郎はイザナのことを本当の弟のように思っているらしい)

(その事実を嬉しく思いながらも、あなたは少しだけ寂しくなった。もしイザナが佐野家に引き取られれば、イザナは幸せになれるだろう。彼だけではなく真一郎やエマ、そして万次郎も。……万次郎とは喧嘩が絶えないかもしれないが、喧嘩するほど仲が良いという格言もあるので)

(──たとえ自分の手から離れてしまっても、時々会いに来るぐらいは許されるだろう。心の中で持ち直しながらも、そういえばと辺りを見回す。……万次郎は何処にいるのだろうか?不思議に思って尋ねると、真一郎は眉を寄せながらも口を開く)




あー……アイツなぁ。
『お兄ちゃん』が来るから昼までには帰れよっつったんだけど……まだ遊んでるみたいでよー。
今日の朝から様子もおかしいし、好きにさせてやってんだけど、さすがに探してくるワ。
たぶん近くの公園に居ると思うし。


(そう言って立ち上がろうとした真一郎を制し、あなたはイザナに近寄り声をかけた。少し出かけてくるけど大丈夫か?という言葉にイザナは一瞬息を飲んだが、1時間以内には戻ると告げると、「絶対だからな!」と許可してくれた)


え、○○さんが行くの?
でもアンタ、アイツの顔知らねえだろ。……はぁ? 知ってる??
もしかして知り合い?
いつの間に……??


(困惑する真一郎に任せて欲しいと告げ、あなたは佐野家を飛び出した)