えーっと……つまりこういう事?
○○ちゃんはマイキーもニィも大好きで、ポメちゃんから戻るためには二人のうちどっちかにギュッてしてもらわなくちゃいけなくて…??
童話のオヒメサマじゃん!!
……で?
肝心のマイキーとニィはさっきからあそこで何してんの?
(エマが顔を向けた方を見る。そこには何故かお互いにメンチを切っている万次郎とイザナの姿があった)
悪ぃけど○○さんはオレを訪ねて来てんだよ。
イザナは引っ込んでろ。アイツはオレが戻す。
は? テメーは馬鹿か?
オレを頼って此処に来たに決まってんだろ。今日は此処に行くって事前に話してたからな。
そっちこそ引っ込んでろよマイキー。ガキは布団でも被って寝てろ。オマエが思ってるよりもオレと○○さんは相思相愛なんだよ。
毎日チューもしてるし添い寝だってしてくれるし、ラブラブなのはどう見たってオレだろ。
そんなのオレだってしてるけど。
なんならお子ちゃまのオマエにはしてもらえねーような事だってしてるぜ。
オレはもう18だからな。やろうと思えば結婚だって出来んだよ。テメーにはまだ無理だけどなァ。…………。
…………。
一回ここで決着つけとくか?
イザナでも手加減しねーけどいいよな。
上等だバーカ。
誰がテメーになんかに負けるかよマイキー。来いよ、返り討ちにしてやる!
(…………。庭で喧嘩し始めた二人に冷や汗を掻きつつ、あなたはエマの隣におとなしく座って彼らが落ち着くのを待つことにした。キャットファイトと言うにはあまりにも重い打撃音だ。……血が飛ばなければいいのだが)
あー……大丈夫だよ○○ちゃん。あの二人よく喧嘩してるし!
それよりポメちゃんでも食べられる材料でクッキー作ったんだー。結構上手に出来たから一緒に食べよ♡(鼻先に近づけられたクッキーをひと嗅ぎし、大きく口を開けて食べる。……美味しい!)
あは、気に入った?
○○ちゃんカワイイ♡ エマがいっぱいあーんしてあげるからネ♡(最終的にあなたは無事に元に戻ることができた。……誰のおかげかは、あなただけが知っている)